内容紹介
絵を描きながら暮らす源太郎は、全聾の妻・なお美を不慮の事故で亡くし、彼女を守れなかった後悔を抱えたまま生きてきた。ある日、その事故を“源太郎のせいだ”と唯一責めたなお美の妹・ゆう子が病気で亡くなってしまう。源太郎を憎んでいるはずのゆう子が、なぜだか娘の翔子を源太郎に託した。翔子もなお美と同じ全聾だった。少しずつ動き出す源太郎の時間と、少しずつ広がっていく翔子の世界。それを取り巻く島の人々。北木島を舞台に「家族の死」を抱えた不器用な二人が織りなす、少し変わった二人暮らしの物語。電子版限定特典として描き下ろしメッセージイラスト&アナザーカバーデザイン2枚付き!!
レビュー2
5/52022/04/19 るんこ
じんわり涙が出そうになるような、そんな優しく悲しい漫画です。読んで損は無いと思います。
5/52021/07/10 だぱんぷ
分冊版の方でもレビューしましたが、素敵な作品なのでこちらでも。 耳の聞こえない翔子が最も頼りにするのは言うまでもなく目線。それは翔子にとっては目が合うことこそが会話だから。そのような目線の会話を描き切る画力と構成力がすごい。 本来は、手話を動きが無いマンガという媒体の下で描くのは限界がありますが、それを感じさせないのは翔子と源の間で交わされる視線を巧みに描いているからだと思います。 次巻も楽しみ!