内容紹介
日本の各地に古くから伝わる昔話。それらはあるものは面白おかしく、あるものはもの哀しく、不思議なおとぎ話として今の世に至るまで語り継がれて来た。しかしこれらの物語は実は、いにしえの人々の絡み合う想いが紡ぎ、育んできた人生の物語なのかもしれない。とある村で若い女性を次々と連れ去る鬼たち。その鬼たちに隠された哀しい過去…「鬼が笑う」、山村に暮らす仲睦まじい夫婦。ある日夫がお弁当のおにぎりを穴に落としてしまった事からこの夫婦に思わぬ事件が?「おむすびころりん」、貧しい村に伝わる哀しいしきたりとそれに抗おうとする少女…「うば捨て山」、そして昭和の時代、不測の事態で南極に残された犬たちと南極観測隊員の感動の物語、「南極物語」の4作品を収録。「すくらっぷ・ブック」などで若者のみずみずしい青春を、そして情緒あふれる大人の物語を綴って来た小山田いくが新しい切り口で描く新シリーズ第2巻!
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