内容紹介
【隠れた名作】の呼び声が高いクラス丸ごと異世界召喚物語。いよいよ最終局面を迎えた彼らの運命は…? 決戦の勝利者は誰だ?大臣であったグレンと、邪竜を倒す役目を担う聖剣使いカイ――二人は人類を裏切り、フィスデイル王国に大きな影を落とした。そして彼らと相対したジャレム平原の戦いの後、ユキト達来訪者や王国の人達は二人の穴埋めをすべく奔走した。落ち着きを取り戻したのは一ヶ月後。その間、姿を消したカイの捜索や邪竜の動向などを探っていたが成果は上がらず、また動きもなく停滞していた。ユキトは天神であることを公表したリュシルと共に、次の戦いに備えカイとの戦いに勝利した技法『神降ろし』の鍛錬を進めていた。一方、ユキトはセシルへの想いが募る一方で、ついに告白する。彼女もその想いを受け入れたが、一ヶ月の間は互いに忙しく話をすることもほとんどできずにいた。それに気付いた仲間の一人メイはセシルへデートに誘うよう進言した。そしてユキトは了承するのだった。一方カイは地底の奥深くに潜伏し、ユキトにとって因縁の相手であるザインと共に準備を進めていた。全ては世界を支配するために――ユキト、そして邪竜をも凌駕するべく策を巡らし、ザインは力を手にするため彼に手を貸すことになる。そうした中、デートの日がやってきた。ユキトとセシルは双方緊張する中で町を見て回り、やがて公園で休憩をとった際、ユキトは改めてセシルへ語り始める。理不尽な形で召喚されたが、自分が望んでいたものを手に入れた。そしてこの世界に残るか否か――セシルは答えを今提示する必要はないと告げ、また同時に何かあれば相談して欲しいと、微笑と共にユキトへ語る。ユキトは改めて彼女を失いたくないと考えた時、異変が起こりセシルは駆け出す。ユキトが後を追い辿り着いたのは迷宮入口。内外を封鎖している重厚な扉が、開き始めている光景があった。カイと邪竜は密談を交わし、己が目的を達成するべく動き始める。一方でユキトは押し寄せる魔物と戦い始める。来訪者、聖剣使い、邪竜――様々な思惑が巡る中、戦いはついに最終局面を迎える。その決戦に勝利するのは果たして誰か――?陽山 純樹(ヒヤマジュンキ):東海地方在住。著書に「賢者の剣」(ヒーロー文庫)。霜月 えいと(シモツキエイト):イラストレーター。「嘘つき戦姫、迷宮をゆく」「クール・エール」(共にヒーロー文庫)、「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」等、多数のライトノベルの装画、挿絵を中心に活躍中。
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