内容紹介
シャリバルテ王国の皇太子は、広い王宮で孤独な時を過ごしていた。正気を失った母、異母弟マグレブとの確執、父王の死……。やがて王に即位した彼は、美しい容姿を称えられ「月光王」と呼ばれる。勇猛な王は近隣国への侵略戦争を始め、海沿いの王国ペアンの第十二王女オルガを妃にするが、輿入れした王女はまだ幼い少女であった。
レビュー1
5/52024/02/03 ...
この本は本当に好き。 読み終わった後に来る満足感と全身の体温が下がるような感覚と涙が出るほどでも無いのに悲しいと思ってしまう。 決して合わないパズルのピースを擦り合わせて無理矢理合わせた様な物語。 綺麗で薄くて、遠くから眺めていたくなる美しい物語。 本当に好き。 耽美な世界なのに何よりも残酷。