内容紹介
最下層遊郭に売られた少女が見る、この世の地獄!!明治後期、瀬戸内海の伊之島で生まれ育った活発な少女・チヌ。母はなく、幼いころから父親と、美しい姉・サヨリとともに暮らしていた。ある時、父が死に、姉妹は人買いの競りにかけられる。サヨリは高級遊郭へ売られ、チヌは下層遊郭の「須賀屋」へ売られた。生きていればいつか姉に会えると希望を持つチヌだったが……。※この作品は『ストーリーな女たち Vol.101』に収録されています。重複購入にご注意ください。
レビュー3
5/52024/02/22 ハッピー・C
今回のお話は言うなれば 『嵐の前の静けさ』 そうよね。いっつも阿鼻叫喚じゃ疲れてしまうわね。 嵐に翻弄されるチヌは、小舟もいうよりどっしりした丸木舟。 強い雨風も右に左に受け流し、そう簡単には浸水したり、ましてや沈んだりしないのよ。
5/52024/02/22 ちちち
寿子は恋人じゃなくて立派な奥さんだと思うから、この描写はなんかグッときた。 この若様の気持ちも人間らしくて好きになる。