内容紹介
鎖国の時代、通訳者は「通詞(つうじ)」と呼ばれた。現代とは比べ物にならないほど情報も手段も少ない中、彼らは世界とどう対峙していたのだろうかーー。欧米諸国のアジア進出に伴い、日本への注目が高まり始めたころ。ペリー提督率いる米国の艦隊、脅威の象徴としての「黒船」が来航し、新たな港の開港を含めた条件が提示される。江戸幕府最大の危機、国の未来がかかった交渉の場に、大通詞へと成長した栄之助が挑む! 同じく通詞の父と親子で挑む歌舞伎の「同時通訳」編も収録。未来へ繋ぐ幕末のお仕事ヒューマンドラマ、完結!
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