蛍火艶夜

蛍火艶夜 下巻

更新ステータス
マンガ
作者
amase
掲載誌
C-KANATA
出版社
新潮社
5 (6)

内容紹介

反芻者続出の話題作、完結。本編に描き下ろし72頁を加えた超濃厚コミックス!「あの時の貴様は 本当に綺麗だった」1945年3月。2週間も何ひとつ戦果を上げられず、ばくちのような出撃は軒並み空振り、鬱憤のたまった兵たちのケンカに、「作戦会議」と称した宴会……と、その日は生真面目な坂ノ上庚二少佐にとって、とにかく不愉快な一日だった。乱痴気騒ぎに嫌気がさし、見廻りを口実に宴会を退出した坂ノ上は、兵舎に戻るや否や、慌てて逃げる人影を目撃した。空き部屋から聞こえた物音に、胸騒ぎを覚えながら扉を開くと、そこには……。(『坂ノ上庚二少佐前編』)時は第二次世界大戦末期。苛烈な争いのなか、国の為、自らの命を武器に闘うべく募られた特別部隊。“神風特別攻撃隊”――…。焦燥、憧憬、苦慮、希望、そして慕情。生命の灯が揺らぐ日常で、魂をぶつけあう漢たちの秘められた夜7編に加え、特別描き下ろし『淀野と正雄』『戦後』『酒井千代松大佐編』『しろくろ』の4編を収録。特攻隊を舞台に繰り広げられる、漢たちのアツき魂のいななきを、濃厚な筆致と人物描写で描きあげるオムニバスストーリー、号哭の下巻。


レビュー2

5/52024/12/16 ててみ

私がこの本を買ったのは濃厚シーン目当てじゃないんですよ…戦時中と言う逼迫とした緊張感の中で生まれた美しいだけじゃない切なくて、苦しい中でも紡がれた人間ドラマが観れるのよ…

5/52024/12/10 なぎみや

坂ノ上少佐編のラスト、こんな表現方法があるのか!と感心してしまった。 この時代を生きていた人だからこその思考もリアルで、とても胸が苦しくなりました。この作品に出会えてよかった。


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