内容紹介
一家惨殺事件の被害者の一人、林川安成の愛人だった「廣島育美」。病床にある彼女は、心麦を見て「あるもの」を渡す。そして、神井は松風を通じて、心麦たちと真実を明らかにするための共闘をもちかけてきた。育美に託されたものと、神井の推論は、視界不良の森の中で、ある一点で重なる…。東賀山事件から現在まで続く悲劇の連鎖に、ついに終止符が打たれるときがきた。本格クライム・サスペンス、堂々完結!!
レビュー48
4/52025/03/18 freesia
悲しすぎて誰もが幸せになれない結果だったね。赤沢さんは幼馴染と妻の両方に裏切られて殺されそうになった。守にとっても母親が犯罪に加担していて父親を殺されかけ、小麦ちゃんは、信頼していたおばさんが実の母親で、その母親が大事な罪なき善良な養父を殺し、また不倫で出来た子で、そのことが一家心中の原因にもなった。ただ鳴川は、冤罪事件の検事なってしまうとしても、幾人もの殺人に加担したというのは説得力に欠ける。
5/52025/03/17 mai
面白かった! 子供の頃に親から刷り込まれた事は良かれ悪しかれ大人になっても抜けない。 幸せになれるチャンスは沢山あったのに。