何度も読んでいるけど、本当によく考えて作られた作品だと思う。描かれない部分がある事で読み取る余地が広がり、登場人物の全てに役割がある。劇的な展開や救いの為の話じゃなく、読者に沢山の切り口を感じさせ考えさせる話だと思った。
ひばりが「自分は悪くない」と思えた事、ムショーのアイをぼんやり求めていたけど結局殆ど他人に寄りかかろうとしなかった彼女の不器用さが、できれば明るい方へ繋がっていて欲しい
怖いのに読むのをやめられない。止まらない。でも怖いんです。ホラーじゃなくて人間の本質というか冷たさというかそういう怖さ。読み終わってやっと、やっと息ができるぐらいの深い怖さ。でも、この怖さが嫌いじゃないの。
ベスコメさんの意見とは正反対だけど。
中学の時の同級生に「ひばり」がいた。まんまひばり。わたしはその子のことがすごく好きだった。女らしくて羨ましいと思ってた。
肉感的で、いつもとろんとした目をしていて、兄に性的虐待を受けていた。
その子はどちらかというとひばりのお母さんに性格が似てたけど、痴漢された話をしてもバカにされて噂にされるばっかりで、同じような苦しみは味わってたのかもしれないと思った。
ひばりの喋り方、語り方が凄くゴロゴロしていて思考のまとまっていない感じが印象的だった。
明るい話ではないけど、読む価値がある漫画。
なんだろう、この読後感
頭から冷水被せられて着ているものが下着まで全部ぐしょ濡れになって体がじわじわ芯まで冷えていくようなこのおそろしい感じ…
なんかすごく引き込まれた
ベスコメさんの意見分かる。
この作者さんの絵って、たしかにスリムな人は素敵なんやけど、色っぽい人はイマイチ。
ヒバリちゃんイマイチ魅力的に見えんよなぁ。
一生懸命描いてるとは思うけどね。
体型も肉感的というよりは、ただぼってりした、運動あまりせんのだろうなと思われるしまりのない締まりのない太り方みたいな。
学生時代こういう感じの子いましたねぇ。
年取ったらどんな感じになってるのかなぁ。
心の声がまとまっていない感じ。吐き出した感じ。心苦しくて読みおわった後も残る。
ねっとりしっとりって感じな作品
HERを超える、は個人的には煽りすぎかなという感じ。
ヤマシタトモコさんは女の子の体を色っぽく性的魅力があるように描くのが得意ではないと思うので(男性や、スマートで痩せた女の子はとても素敵です)、ひばりの存在に説得力がなくひばりに惹かれる登場人物に共感できない。
上質な小説を読んでるようでした。こんなストーリーを考え出せて表現できる作者さんが恐ろしい