今日父の葬儀が終わりました。
うちの父は自分で命を絶ちましたが…
たくさんの人たちに迷惑をかけ、そして温かい言葉をかけて頂き旅立ちました。
落ち着いたらもう一度読み返したいです。
常に自分の父親と重ねて読んでしまっていました。
父親に対してどうに接していいのかわからなくて遠ざけてしまっていた後ろめたさや、どこか憐れんでしまう気持ちとか、いろんな感情をもろにつつかれてしまい、涙が止まりませんでした。
とても素晴らしい漫画、心に残る作品です。
泣けた。
人の死というとの、
その人の不器用でも鮮やかな人生、
どんな人にも、ドラマがあがって、
それを取り巻く人との共演を、
見事に普通に書いていて。
人生って、もしかしたら昭和の方が濃かったのかもしれないとすら、思ってしまった。見事。
松田洋子は、もう圧巻としか。真正面から心が震えた。
ご家族が亡くなる、というテーマまで読後感が素晴らしいとは思わなかった。
もう本当に本当に沁みる。昭和のよくある家庭のよくいた親父のよくある一生を、松田洋子が描くとこんなに自分の周りのよく似た誰かに重ねてしまうものかと。架空の人物を生きてるように描けるひとが、実在の人物を描くと、もうこの人たち知り合いなんじゃないかってくらい近さを感じる。
俺は人生折り返しにいるのに何も残せていないことに焦りを感じた。
松田洋子の独特な世界観の由来が分かったような気がしました。「親の死」という非常にベタなテーマですが、敢えてそこを描いた意味はあると思います。淡々としているようで、身内を亡くしたことがある方々の心を癒やす作品になるのではないでしょうか。
松田洋子の作品が好きで、「薫の秘話」からずっと追いかけてましたが、最近流行りの死んだ身内ネタにとうとう手を出されましたか…
シニカルでスパイシーな作風が気に入ってましたが、この作品では終始鳴りを潜めていて、良くある内容になっちゃってて残念…
作者が再婚してたのはビックリしたけど(笑)