内容紹介
死者の街を出て北に。ウィルが初めて接触した人類社会の最果ては、魔獣が跋扈し、困窮する人々が暮らす無法の土地だった。そんな絶望に触れるも神の啓示に耳を傾け、その薄闇のなかに光を灯すことを決意した。そして都市との流通や交易を活性化させることと、魔獣を退治できる冒険者たちを招き入れるため、友人となったハーフエルフのメネルドールとともに、北の都市に向かう。そして道中、商人の男トニオや小人の楽師ビィを加え、向かった街では何かに改造され凶暴化したワイバーンと遭遇し、ウィルはこれを撃破する。初めて英雄として認知され、都市の統治者から騎士の称号を授かる。そして《最果ての聖騎士》の名が南辺境で知られ始めるようになり……!?
レビュー1
5/52020/03/24 くさいさん
この物語の主人公は、転生、修行をして、この世界では英雄級の力を手に入れていますが、一人ですべての戦況をひっくり返せるほどの都合の良い存在ではありません。この巻は言ってみれば、友情、努力、勝利のお話しです。灯火(ともしび)の担い手は率先して闇の中に進まなければならない。そして、灯火に導かれて集まる人々。何度も読み返すほど面白いです。