内容紹介
柏原兵三の青春小説「長い道」を原作に描いた、日本人誰もが涙する感動作。昭和19年から終戦までの一年間、主人公の進一とガキ大将タケシの友情と葛藤を描いた長編ドラマ。その後、作者自らプロデューサーとなった映画は日本アカデミー賞最優秀作品賞はじめ各映画賞を総なめにした。
レビュー6
5/52022/03/17 いいなあ
あまりにも有名で少年文学として絶対的な存在である本作。戦争が舞台になっているが、要はその世界で生きている彼らの心を描いている。 子供たちの綺麗ごとぬきの友情、戦い。驚くべき世界がここにあった。 主人公の進一より特筆すべきは実質的なヒーローであるタケシでしようね。この不可思議なキャラクターによって全てが始まった。
5/52021/11/22 ももも
小学生のコミュニティにも政治がある。それを生々しく、ほろ苦く描写した名作。 「年齢のままの屈託のない素のタケシと みんなのリーダーという立場が作った、厳格なタケシとがあって それが場の状況やら色々な理由で切り替わったりして色んな顔を見せる」 不思議な二面性を持つガキ大将タケシの解釈で一番しっくりきたものがこれだった。