内容紹介
上巻が絶賛された、ゴトウユキコの衝撃作。堂々の完結!! 「歪んだ性愛と優しさが錯綜して心がかき乱される。苦しい。でも最後まで読んで本当に良かった。ずっとこんな漫画を読みたいと思ってた。」――浅野いにお(漫画家)
レビュー8
5/52024/02/28 Nina
どうしようもなく溢れ出るサホさんの母性は雄にとってはエロスでしかなく、力ずくで奪い、許されようとする男たちが哀れにも見えた そして彼らを憎悪しながらも若い性欲に翻弄されてきた正文は、サホさんが守ってきた日常と「大丈夫よ」の言葉に包み込まれ、それは京子が引継いでいくような気がして涙が溢れた 今、ロマンポルノの湿度を持ちながら、愛の痛みに正直な乾いた雰囲気の仏映画の両方を観終えたような気持ちです
5/52024/02/12 25一3
この作品は、映画のコマ送りのように映像が進んでいく。だから、絵が言葉にならない感情や空間や温度や音、焦燥感、色んなものを感じさせてくれる。読んだ人のこころに異物を残していく、そんな表現力です。