内容紹介
八雲(やくも)が口にした「引退」の二文字。いつか来るその日を覚悟して、樋口(ひぐち)の案内で与太郎(よたろう)こと三代目助六(すけろく)が向かった先は、四国の温泉旅館・亀屋。因縁の地で甦った先代助六の「芝浜」があぶりだす、八雲の落語の深淵とは――? ある者は寄席を守り、ある者は再び高座を目指す。昭和落語の最後の灯が行く末を照らすその日まで――。
レビュー3
4/52016/10/30 新参者
自分に絶望した師匠に言った与太郎の台詞がかつての助六と同じだったってシーンに感動しました。買って損はない一冊です。
5/52016/10/14 Jane Doe
小夏は本当のこと知らなくていいのかねぇ…八雲師匠を恨んだままじゃお互いに可哀想だ。