内容紹介
「名前」を持つすべての人に捧ぐ、10の物語。「名前は子供への最初のプレゼントだとは、よく言ったもんね」18年前に夫と娘を捨て、男と逃げた三津江(みつえ)(51)。パート先の文具売り場で、結婚を控えた娘と再会する。娘を捨てた母と、母に捨てられた娘。その邂逅は希望か、悲しみか。(第1話)「私は一生、男の人に愛されることも、名前を呼んでもらえることもないんだろう」恋人いない歴=年齢の愛子(あいこ)(29)。駅のホームで自殺未遂と誤解された現場を、知り合いの男子高生に目撃されてしまい……? (第2話)あなたの心に優しく爪を立てるような―――― 志村志保子という「文学」。痛みと癒し、そして救いのオムニバスストーリー。
レビュー4
3/52023/05/13 未設定
おすすめに出てきて、「聞いたことある誰だっけ、あっ、『女の子の食卓』の作者さんだー」と懐かしくなって購入、半額な事もあり。 読んでみて、なんていうか、薄味…? 女の子の食卓も薄味というかあっさりした感じだったけど、なんていうか薄味だけどしっかりしているというか説得力があったというか…。こちらはただ薄いというか…。 気になって女の子の食卓を(立ち読みで)読み返したらやっぱり素敵でした。
5/52022/08/20 ふわー
全部良かったですが、後半のお話(6〜10)は特に好きです。試し読みでやめずにぜひ読んでほしいお話。わたしは後半ずっと泣いてました〜。自分だけじゃなく他人の名前も大切にしたくなります。