内容紹介
安野モヨコ、8年ぶりの新作ストーリーついに完結! 物語の舞台は、20世紀初頭のフランス・パリ。花の都の片隅にある売春宿で、娼婦のコレットは夜毎訪れる変態紳士たちの相手をしていた。彼女の唯一の救いは、時々現れては消えるヒモ男のレオン。甘い言葉を囁いては、金を無心するレオンを、コレットは突き放すことができないでいた…。しかし、近頃姿を見せなくなったレオンに、コレットの心はかき乱されていく。そうして、彼女は客からもらった1冊のノートに、“欲望”の物語を描き、自分と向き合おうとするが…。
レビュー5
5/52023/02/20 beer
何年も前に購入して数回読んだが、31才になったいまやっとこのプレイを理解できた気がする。 しかし何回読んでも毎回違う捉え方すると思うわ
5/52022/06/06 はづき
大好きな作品。弱い欲望は強い欲望を形作るためのピースになるというようなことが上巻で描かれてありましたが、下巻ではまさに小説家になるというコレットの願望のもとに、アイビーやエミールや小説家、そしてサカエやレオンがそのピースとして有機的に結びついていくかのようなラストは圧巻でした。願わくば、スピンオフでコレットの描くナナのその後の物語を読みたいです!!!