内容紹介
1863年、京都。素直で優しく家族思い、けれど、その心奥で正義を燃やす少年「にお」。嫌われ者の浪士集団・壬生浪(ミブロ)の土方歳三、沖田総司と出会ったことをきっかけに、少年の激動の青い春が幕を開ける。「にお」と、強く勇ましく命を燃やす男たちは、青き志を胸に“誠の道”を行く!『DAYS』の安田剛士が描く最も青く最も熱い「新選組」!現代を本気で生きる“キミ”に贈る青春活劇ッ!! 「我ら壬生浪士組。京の街を守る、志は一つ」。後の新選組である壬生浪士組、通称“ミブロ”に入隊した少年・にお。その勇気と真っ直ぐさから、クセ者揃いの集団の中でも少しずつ認められはじめる。そんな矢先、“ミブロ”は会津藩から暗殺者五人の捕縛の密命を受けて――。京の街を守るため、におは最強の仲間たちと誠の道を突き進む!
レビュー2
面白い。どんどん物語に引き込まれていきます。 におと斉藤が京都弁を話さないのは謎に思います。他のミブロに合わせてるのでしょうか? 新撰組ものなのでキャラクターが多いですが、描き分けがとても上手いので誰かと被ったりして見えないのがすごいです。外見だけでなく、内面や人となりまで上手く描き分けてあるので、とても読みやすい! オススメ!!!
子供たちを主役にしているところがいいなあ。それぞれ個性豊かで性格や育ちの違いがうまくかき分けてある。永倉さんが礼宮に似ているのが何とも言えないが、剣士達も人間性がにじみ出る。剣を持つ側に立つなと教える子供と教えられる子供の姿には戦いの最中にありながらも友情が芽生えあう空気間が漂う。目をつむり両手をひかれて歩く姿も互いに気持ちを信じあえる友になっていく重層的な表現ともなっている。魅力感じる作風だ。