内容紹介
役所勤めの真面目な夫、「普通がいちばん」が口癖のパートの妻、活発な保育園児の娘という3人暮らしの平凡な家庭。しかしある日、父親はなんの前触れもなく失踪し、1週間後に帰宅する。それから数年が経ち中学生になった娘は、父親の姿を家から離れた駅で何度も見かけたとクラスメートに聞かされ、不審に思って待ち伏せることに。大好きだった父が家に帰ってこなかった、幼い頃のおぼろげな記憶。1週間ぶりに帰宅した夫を問い詰めず、何もなかったことにした母。過去の記憶と現在の父親の行動には何か関係があるのか。父は何を隠しているのか。やがて平穏な生活は崩れ、「普通」だったはずの家族の形が少しずつ変容していく……。やまもとりえが挑む、「家族のあり方」を揺るがす衝撃のミステリコミックエッセイ!
レビュー26
5/52024/11/08 maro
とても考えさせられる作品。人と人の関係が、理想どおり進むことなんて稀で、家族であれば、それがより難しくなることもある。様々な社会的問題が凝縮されていると思う。 登場人物それぞれの背景や心の動き、物語に描かれていないことも含めて想像したり考えたり感じることが好きな人にはおすすめの作品。スッキリしたい人や、ハッキリした結末を求める人には納得のいかない作品かもしれない。
3/52024/08/15 未設定
現実的ではない描写も多くてこの評価