内容紹介
「私が何者かの答えを与えてくれる者は、この世にいない そんな答えを探すのはやめた」 遺伝子操作が産業として発達し、水没した街の残骸では人間以外の動物の遺伝子を持つ者が混在して暮らす世界。遺伝操作を生業とする生体操作師・音喜多の元に様々な事情を抱えた者たちが訪れるバイオSF「螺旋じかけの海」。海中から届く信号は誰かの脳波?その正体とは──音喜多の出自にまつわる長編「海を飼う者」 前中後編 計197ページを収録。商業誌終了後、作者個人にて続編を制作した「人間と他生物を分かつものは何か」を問う生物系SF、完結!
レビュー4
5/52023/10/02 はるか
現役の医師で、これだけの骨太なストーリーや世界観、繊細で綺麗な絵、詩的なタイトルや台詞を生み出されるなんて凄いです。 ドガの話が一番好きです。 登場人物たちのその後も見てみたくなる、いちばん素敵な終わり方です。
5/52023/09/19 やよい
素晴らしいとしか言いようがない… 種を超えたドガとの友情、壮大な世界観 美しいマリンスノーの描写に心が震えます 作者さんの確かな知識と温かい人間性が作り上げる重厚な本格SFです ぜひ映画化してほしい…!! しかし1人でネタ出しや作画はもちろん専門的監修までできてしまう永田先生、天才過ぎる 「斑に狂った脳」「海の底の都」などセリフ運びも美しくて大好きです 次回作、首を長くしてお待ちしてます!!