内容紹介
強迫性障害、摂食障害、強制入院、退院後の揺り戻し…高校生のわたしを苦しめたのは、自分のなかの「神様」でした。物を触らずにはいられない、自身の体型が気になって食事ができない、同級生の視線が気になって学校へ行けない、家族や医師にさえ「神様」の秘密を打ち明けられない……ある平凡なひとりの女子高生が経験した、凄絶な日々。精神科病院に入院し、一時は「もう無理、死んでしまいたい」とさえ思いながらも、自分を見つめて認めること、本当のやりたいことを見つけることで回復に至るまでの道のりを描く、絶望と希望のコミックエッセイ。第4回新コミックエッセイプチ大賞受賞作品『わたし宗教』を約3年間かけて完全改稿のうえ、大幅な加筆を加えてオールカラーで書籍化。【目次】プロローグ 神様とわたし第1話 神様との出会い第2話 言うとおりにすれば悪いことは起きない第3話 進路の不安と神様の声第4話 神様の命令とわたしの1日第5話 誰にも言ってはいけないこと第6話 食べられない、食べてはいけない第7話 仲間はずれにされたくない第8話 摂食障害と心療内科第9話 ボロボロになっていく体第10話 親は泣いて土下座をした第11話 1カロリーもとりたくない第12話 神様、わたしはまだ大丈夫ですか?第13話 こんな日々が続くくらいなら…第14話 精神科病院への入院第15話 入院生活と病院からの通学第16話 退院が怖い第17話 本当の地獄第18話 消えた神様第19話 わたしのやりたいこと第20話 神様に出会っていなかったらエピローグ 神様とさよなら
レビュー3
誰々のせいで自分はこうなった! などのエッセイ漫画でありがちな 自分は被害者で他人が加害者などの描写は無く あくまで「神様」との関わりでこうなってしまったとなっているのも 彼女の元々ある人柄の良さなんだろうし 周りからのネガティブ発言もありつつ (そりゃ何か言いたくなるなるだろうし) 必ず迎え入れてもらっている事に感動した。 芸術系の大学は本当に他人の個性に寛容だし それすら芸術になるのよね。
読みやすく勉強になる。 精神疾患を抱えた人が増えていく中、知識があれば自分や、周りの誰かを救えるかもしれない。我が子や旦那、家族や友人知人に寄り添えるかもしれない。当事者が未成年の話は少ないので知れて良かった。 ポップな絵柄で苦しいリアルを柔らかく伝えてくれる。自分の気持ちに素直に生きる事は難しい。でも我慢しすぎると病んじゃうよって教えてくれるコミックエッセイでした。