内容紹介
敗戦から1年あまり。ぼろぼろに焼け落ちた東京で、酒浸りの暮らしをしていた川島徳太郎は、かつて死線を共にした戦友・黒田門松に再会し……。その非凡なる画力に、同業者からも熱烈な賛辞を受ける、異色の漫画家・山田参助が挑む初の長編作。闇市、パンパンガール、戦災孤児、進駐軍用慰安施設など、戦後日本のアンダーワールドの日常を、匂い立つような筆致で生々しく猥雑に描き出す、敗戦焼け跡グラフティ、開幕。
レビュー3
5/52020/05/07 ししゃみ
戦場の残虐行為が忘れられない復員兵、 騙され、強姦され、生きていくために体を売る女性達、 戦争孤児達・・・ 昔のことではない、今も世界中で紛争があって、焼け出された老若男女がこんな風に必死で生きてるんだと想像して苦しくなりました。 コロナ禍で、世界情勢が厳しくなると戦争で利益を出そうとする国がきっと出てくる。日本は大丈夫か心配になった。
5/52019/11/09 あいへい
独特の雰囲気の正体はきっとあれなんでしょうな