内容紹介
収容所では「アクチブ」という思想運動が行われるようになる。同調しないと帰国できないという噂が流れた。「友よ、せめて、せめて、魂は共に帰ろう」――昭和24年11月4日、小澤の乗り込んだ日本船は舞鶴港に入港する。それから60年後、小澤が著者と共に舞鶴を訪れるまでを描いた完結巻。第44回(2015年度)日本漫画家協会賞コミック部門大賞作! 同名単行本より、「第三章 帰国編」後編を収録!!
レビュー4
5/52023/05/31 メソポタミア
読んでいてあまりに苦しく、生還されているとわかってはいても、どうにか生きて帰ってほしい早く幸せが訪れてほしいと祈る気持ちで読み進めました。10代の大学生が徴兵され実弾を一度たりとも打つことなく捕虜となり、凍てつく寒さの中で課せられた死と隣り合わせの過酷な強制労働。何の罪もない人々が犠牲になる、それが戦争の恐ろしさ惨さであり、それがわずか数十年前の日本人の現実であったことを多くの人に知ってほしい。
5/52022/10/21 なぷー
今の時代では不幸話の、暖かいベッドで亡くなる事だけで、本当は幸せな事なんですね。 お腹一杯食べられる幸せを噛み締めながら、平和に感謝したいと思います。