内容紹介
早逝する宿命を背負った長崎丸山遊郭の禿(かむろ)「たまを」の少女時代を四季折々の風物とともに描く高浜寛最新長編。時は慶応から明治へ。いよいよ近づく新時代の足音は、外国人襲撃やキリスト教弾圧の激化など、長崎に不穏な空気をもたらす。身体の急激な変化から自身に初潮が近いことを知ったたまをは、時代の激動の中である孤独な決意を迫られる。大政奉還、龍馬暗殺、そして戊辰戦争へ。江戸・京都の戦火は遠く長崎にも及び、人々を思いもよらぬ場所へ連れ出していく… ★第24回手塚治虫文化賞「マンガ大賞」受賞作家・高浜寛、渾身の最新長編! ☆『ニュクスの角灯』『蝶のみちゆき』に連なる「長崎三部作」最終節
レビュー2
4/52023/02/21 ふかせ
いい感じの世界観だな
5/52021/04/30 mit
蝶のみちゆき、ニュクスの角灯と繋がっている。 すごくいい。 成長した後のたまをの行末はニュクスの角灯に出てくるんだけど、それまでにいろんなことがあったんだなと想像を巡らせながら読んでいる。 登場人物たちの描写が丁寧に描かれていてされていて、本当にこんな風に生きた人たちがいたのかもしれないなと思わされる。