内容紹介
その日、生まれてきたのはとても可愛い女の子だった。だけどなぜか母親の目には、その子の姿がイグアナに見える…。母と娘の間に横たわる愛と憎しみの葛藤を描いた表題作ほか、両親にスポイルされた少年が人生をみつけるために戻らなければならなかった場所「カタルシス」、アバンチュールへの一瞬の迷い「午後の日射し」、コミックス未収録の短編「帰ってくる子」など6編の異色傑作集。
レビュー13
5/52024/10/19 ぷるぷる
イグアナの娘、思春期にドラマ化され、毎週夢中で見ていた私を、母はなじっていた…それは、母が自分の身につまされるものがあったからではないだろうか? 今も昔も変わらない親子関係の悩みという、普遍的テーマ…親が自分自身を愛していない場合、自分にそっくりな子供程、可愛がれないようですね。
5/52024/07/21 けいこちゃん
有名なイグアナの話を含む短編集。 個人的には家出少年の話が刺さった。彼の両親、2.3世代くらい前のいかにもな親って感じで興味深い。自分の親や祖父母、親戚はああいう親と向き合って生きてきたのかもと色々考えさせられた。