内容紹介
力になる。側にいる。未来への小さな望み。末期ガンで入院中のパートナーの見舞いに通う、「談話室」メンバーのチャイコさん。そんなチャイコさんが思い出として語ったのは、「無色透明でありたい」と決心した頃の若き「誰かさん」の姿だった。一方、結婚式を控えた早輝は、同性愛者であることを両親に暴露されてしまう。そのきっかけとなった己の父親に対する憤りを隠さない椿の様子に、たすくは…。尾道を舞台に鎌谷悠希が描く性と生と青春の物語、感動の最終巻。
レビュー5
5/52019/05/12 のびすけ
むっちゃよかった。LGBT をテーマとすることでもっとおおきなやさしさとかせつなさとかそんな感情が表現されていて、本当によかった。 セクシャルマイノリティがテーマではあるけれどそれにとどまるには絶対にもったいない作品。 自分にとって大事な作品になりました。
5/52018/09/06 deco
人のことを分かろうと土足で踏み込むことも、分かった気になってしまうことも、やってしまいがちかも。 自分以外の人のことは分からない。 なんなら自分のことだってよく分からないのに。 大切なのは理解することではなく、違うことを認め合う寛容さなのかな。 セクシャリティだけでなく、国籍人種宗教政治など全ての面でも。